ポルシェ・991は、ドイツの自動車メーカーであるポルシェが開発したスポーツカー「911」のうち、2011年から2019年にかけて製造・販売されていた7代目モデルを指すコードネーム。 2011年8月23日、新型911カレラおよび911カレラSが正式発表され、翌9月のフランクフルトモーターショーで世界デビューを飾った。 最大の特徴は車体への軽量金属の大幅な導入であり、これによって997型と比較して剛性を高めつつ、60kgの軽量化が図られた。軽量金属は主にアルミニウム合金が使用され、ドア・フロントからボンネットの外装など広範囲に用いられ、スチール・アルミハイブリッドシャシと呼ばれた。またセンタートンネル近辺にはマグネシウム合金も使用された。997型と比較してAピラーは寝かされ、ヘッドライト間の距離も長くなり、ホイールベース・全長も延長され、全体的に997型と比較してワイド&ローの印象が強くなったが、全高はほとんど変化していない。外装部品に関しては996型・997型で不評だった、ボクスターとの共通部品の使用はなくなった。ただし従来どおり車両内部の部品については、シャシやエンジン、サスペンションアームなど多くの部品をボクスター・ケイマンと共有している。